かねごんのひとりごとからみんなごとへ

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元スタバCEOが語る「私たちは何のために働くのか」〜ミッションの設定〜

只今、北海道のスタバに居ますが、大きい店舗で、そこまでお客さんも多すぎず、快適に過ごしています。

 

スタバに寄ったついでではありますが、先日読んだ、この本について感想をお伝えしていきます。

 

 

ミッション 僕たちは何のために働くのか

スターバックスCEOが教える働く理由」

岩田松雄著

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今日食べたストロベリーチーズケーキスコーン⤵︎

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○概要

2009年から1年ほど、スターバックスコーヒージャパン株式会社のCEOを務めた岩田松雄氏が「私たちは何のために働くのか」について、「ミッション」というキーワードを元に考え、語っている。

 

「ミッション」の設定が重要で、経営者も従業員もミッションがあるからこそ、意義を持って働くことができる。

 

 

 

○作中のキーワード、感想

・魅力的な企業になれ

企業はあくまで営利目的で動いているのは前提ですが、ただ利益を上げたいという企業は顧客に魅力的な存在として映りません。

 

 

こんな企業は、価格競争の波に飲み込まれていきます。

 


ミッションを大事にしている企業はご指名買いがあります。

 


コーヒーが飲みたいというよりも、「スタバに行く」という体験を買いに行ってるのです。

 


もちろん、「スタバのフラペチーノが好き」という理由でスタバに行く人も多いと思います。

 


しかし、それも一つの体験であって、その体験を購入しています。

 


この本の中で、著者の岩田氏はこうも語っています。

 

「スタバの競合会社はドトールではなく、ディズニーランドだ」

 

と。

 


このような考え方で戦略を取っています。

 


「コーヒービジネス」ではなく、「ピープルビジネス」をしているという考え方なのです。

 


ディズニーには魅力がたくさんあります。

 


いくら値上げをしても、行く人がそこまで減らないのは、魅力があるからです。

 


その魅力を高めるためにスターバックスはCEOからスタッフ一人一人までミッションを共有しています。

 

 

 

・利益はミッションを追求するための手段

 

上記の通り、スターバックスの姿勢としては「コーヒービジネス」ではなく、「ピープルビジネス」を追求しています。

 

そうすると、顧客はファンとなり、その企業の理念を買っていきます。

 


例えば、

 

『スタッフの〜さんの接客が素敵だから、今日はスタバに行こう』

 

『スタバは雰囲気がいいから、お話しするのに最適』

 

などの理由で、スタバに行く機会があるとします。

 


これはコーヒーを飲みに行ってるというよりも、スターバックスが生み出したピープルビジネスの中の要素を買っていると言えます。

 


コーヒーの美味しいお店は他にもあると思いますが、スタバにファンが付いたことで、結果として、企業には十分なリターンが長期的に得られるようになります。

 

 

 

・わかりやすいミッション作り

ミッションやマニュアルはわかりやすい方がいいです。

 


基本的なミッションやマニュアルは皆、共有し、その時に必要な行動指針はそれぞれのスタッフが持つということを経営理念としているそうです。

 


ミッションやマニュアルが細かく書いてあって、それに縛られては臨機応変に行動をすることができません。

 


また、自分で考えることも少なくなります。

 


極めてシンプルかつわかりやすいミッションだけが決められていて、その場その場でなにをするべきかは、従業員に委ねられているそうです。

 

 

 

・ミッションのある企業には、お客様だけでなく、良い人材も吸い寄せられる。

 


スターバックスに行くとわかりますが、基本的に、スタッフの皆さんは明るく挨拶してくれます。

 


「いらっしゃいませ」

 


ではなく、その時間に合わせて

「おはようございます」

「こんにちは」

「こんばんは」

 


と入店時、聞こえてきます。

 


なによりも笑顔で挨拶してくれます。

 


決して、時給がいいとは言えませんが、

 


『スタバで働く』

 


というブランドがあるため、働きたい人は多いそうです。

 


就活でも有利に働くという噂を聞いたことがあります。本当かどうかはわかりませんが、印象はいいとは思います。

 


そういった人材は、理念を持って運営されている企業に自然と集まるようにできているのかもしれません。

 

 

 

・ミッションの存在を高める

会社が拡大していくと、ミッションの存在が薄れがちになります。

 


例えば、従業員が10人の企業と、1000人の企業を比較した場合、10人の企業の方が意識の共有は楽ですし、効果的です。

 


どんな規模であれ、ミッションの存在を忘れさせないような工夫が必要です。

 

 

 

なぜなら、ミッションがないと、問題が起きた時に立ち戻る原点がなくなり、どうすべきかを考える力も失われていくからです。

 


考え方の軸があれば、経営者の考えている適切な対処方法を取ることができます。

 

 

 

 


・ミッションは「好きなこと」「得意なこと」「何か人のためになること」の3つが重なる部分で設定する

 


「好きなこと」は、高水準のモチベーションで実行できます。

 


「得意なこと」は、自分にしかない持ち味を披露することができます。

 


「何か人のためになること」は、自分もその周りも幸福度が高まります。

 


この3要素でミッションを設定すると、ビジョンも見えてきますし、実行を起こすパッションの向上にも繋がります。

 

 

 

ミッションの設定は重要ですが、その設定方法も非常に重要となります。

 

 

 

 


・叱るときでも、開口一番は良いことから言う

 


相手の良いところを提示することで、相手を認めているという印象を与えます。

 


そうすると、聞く側も感情的になりにくくなり、効果的な意志の疎通ができます。

 

 

 

 

 

 

○終わりに

この本を読んで、数回泣きました。

 

体験談のような所は泣いちゃいます…笑

 

それぞれのスタッフが意思を持って働くことがいかに重要かということを感じ、それを共有するということが経営において重要な項目の一つだと理解しました。

 


なによりもスターバックスコーヒーへの見方がとてもプラスに働きました。

 

すべての店舗が、この本に書いてあったような素敵な話に満ち溢れてるとは限らないと思います。

 

しかし、スタッフ一人一人が丁寧に接客をしていることが、際立って見えるようになりました。

 

これからもスターバックスを応援したいと思います。

 

 

 

 

 

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